お釈迦様の智慧を求めて
ISBN978-4-905508-01-4
阿山恭久著 仏陀に学ぶ脳と心 第二巻
第二巻では、修行の第二段階 である「随法行」を実践する際に必要な「仏陀の智慧」を求めています。
「随法行」の実践は須陀洹から斯陀含に向かう修行です。因縁解脱の修行を進めるときには人間が生まれながら備えている進歩する力「自然の神力」を使います。この力を動かすには脳と心の成り立ちについて知っていることが必要です。第二巻では、このためにお釈迦様が説かれた智慧である、脳と心の成り立ちについて紹介しています。
本書では学問の世界ではなく修行の実践に役立つ仏陀の智慧を求めています。
まず、「色について如実に知る」ことを求めます。
このなかで大切な概念である、「三事和合」「色に三種有り」「無常、苦、非我、変易の法」についても解説しています。
次に「苦」について理解を深めるために、「受」の成り立ち、四諦の法門、縁起の法・十二因縁について紹介しています。
最後に、漏盡の阿羅漢へ向うイメージを求めています。
四無量心を説いた思経、前世から今生へ持ち込んだストレスについて説いた甚深経、疾く漏盡に向かうコツを説いた疾漏盡経です。
付記として阿含経に説かれた十善戒、そして瞑想に成功するコツを説いた乗船逆流経を紹介しています。
瞑想に成功するには「我」を強くしないようにすることが大切です。このために注意すべき心の動きを説いています。
目次
まえがき 1
第一章 脳と心の三つの世界 4
第二章 色について如実に知る 32
~ 第一節 脳への情報入力(六つのセンサーと三事和合) 36
~ 第二節 色に三種有り 41
~ 第三節 脳の動き 五受陰(五蘊) 49
~ 第四節 色が転ずる 61
~ 第五節 色は我に非ず 79
~ 第六節 色とは何か(まとめ) 88
第三章 苦から脱出する 89
~ 第一節 苦の出発点 受を理解する 89
~ 第二節 苦は種子から大樹に 所取の法と十二因縁 115
~ 第三節 苦を滅する 四諦の法門 154
第四章 漏盡の阿羅漢へ向う 170
~ 第一節 智慧の行動原理 四無量心 170
~ 第二節 涅槃の心 甚深経より 186
~ 第三節 智慧の完成へ 疾漏盡経より 222
付記一 十善戒と八正道 243
付記二 修行の落とし穴 273
あとがき 287
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