聖者への梯(かけはし)
ISBN978-4-905508-00-7
阿山恭久著 仏陀に学ぶ脳と心 第一巻
お釈迦様の時代には聖者の第一段階に達した修行者は「須陀洹(しゅだおん)」と呼ばれていました。現代の私達もこの須陀洹の境涯を目指して修行します。
第一巻では須陀洹に向かう最初の修行の段階 について理解し実践することを目指しています。
楽しく喜びにあふれた人生を送るには、悪い心癖を発見し、これを無くすことです。ます。 瞋恚(いかり)や貪り、害心と呼ばれている、不満をいう、人を責める、嫉妬する、威張る、自分の正しさや偉さを主張するなど、人生にとって有益でない煩悩の心をなくして、心の苦しみから脱出します。どうにすれば良いのか。自分の心の状態を知り、自分の至らぬ所を発見することから始めます。動物の行動原理から脱出するのです。
まえがきより
心の境涯を高めたいと願う修行者の一人が、お釈迦様の原初経典阿含経に触れました。
そこでどのような発見をしたのでしょうか
お釈迦様の経典は私たちのために易しく説かれている、当たり前のことが当たり前のように説かれているはずだ、そう思って読みに行ったのです。
そこには、胸躍る新しい世界が展開していました。
私たち凡夫の修行者がお釈迦様の聖弟子になる、この心の向上の世界を記録に残しておきたい、書き留めておかないと私自身も忘れてしまいそうなのです。
これから「仏陀に学ぶ脳と心」、このシリーズを書き進めます。
さあ、出発です。目次
まえがき 1
序章 仏教の変遷と阿含経 2
第一章 心を変える作業を始める 8
第二章 心のどこを変えるのか--心を観察しよう 30
第三章 心を制御するには 72
第四章 どうして心は言うことをきかないのか 82
第五章 こうすればうまくゆく– 自然の神力 92
第六章 脳と心の進歩のプロセス 104
第七章 智慧によって心を制御する 三事和合とその展開 128
第八章 記憶の質を変えよう 梵行の実践 152
第九章 聖者の第一段階「須陀洹」をめざして 172
第十章 須陀洹への条件 身見・疑惑・戒取を理解しよう 185
第十一章 脳と心の三つの世界 208
第十二章 動物の行動原理からの脱出 226
終章 241
不放逸の世界 242
付記一 阿羅漢とは 245
付記二 無明と動物の行動原理 258
あとがき 270
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