空(くう)を知る
阿山恭久著「阿含経に学ぶ般若心経」には、37頁にわたって空(くう)について解説しています。 お釈迦様の仏教を研究する私達には、空(くう)を理解することはひとつの目標です。
この本では龍樹菩薩の空と、原初経典阿含経にある空について取り上げています。
阿含経からは、
中阿含経 小空経に見る空
雑阿含経 甚深経の空
雑阿含経 法印経の空
雑阿含経 第一義空法経に見る空
雑阿含経 大空法経の空
雑阿含経 手聲譬經の空
の六つのテキストを紹介しています。
このほか中阿含経大空経にも空の解説がありますが、これを除いて阿含経にあるほとんどのテキストを紹介していることになります。
空に三種あり
この本では、空には三種類あることを解説しています。
① 無自性の空(龍樹菩薩の空)
② 縁起生の空
③ ゼロの空
と名づけた三種類の空です。
からっぽの空
このうち、ゼロの空について、この本の読者に、本当は「からっぽの空」と名前をつけたかったのだと話したところ、「からっぽの空」の方がはるかに分かりやすいとのコメントを頂き、それ以降「からっぽの空」と呼ぶことにしています。
「からっぽの空」なら直感的によく分かるというのです。無自性の空と縁起生の空は何処が違うのか。これも大切なテーマです。
阿山恭久著「阿含経に学ぶ般若心経」をご参照下さい。
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