「仏陀に学ぶ脳と心第三巻」阿含経に読み説く般若心経より

阿山恭久著 ひの出版室

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 般若心経は読むだけで不思議な力が発揮されるのだと先人達に言われてきました。
 般若心経の不思議な力はどこから出てくるのでしょうか。
 摩訶不思議な力なのだ。
 これでは現代人はちょっと納得しかねるのです。
 「空」の力だというのでしょうか。
 龍樹菩薩が中論の中で説かれている「空」の概念は誠に難しい。
 難しいから力があるのでしょうか。

永年、阿含経を学んでいる間に、阿含経の心解脱法が少しづつ分ってきていました。
 そんなある日、般若心経を読んでいる時に新しい発見をしたのです。
 般若心経を四十年近く毎日毎日読み続けていても、何年たっても、どの解説書を読んでも少しも解るようになってこない。読み上げるのに心の抵抗を感じながら、それでも毎日読み続けていたのです。

 この発見は何であったのでしょうか。

 「般若心経には、阿含経にある心を変えて解脱に至る修行方法が、分りやすく記述されている。
 読み上げれば心の解脱の修行を為すことになる。」

 何と言うことでしょう。
 お釈迦様の解脱の智慧を理解して、般若心経を読み上げ、心(潜在意識)に働きかけると解脱に向うことが出来るのです。

 それでは、この世の宝物「般若心経」を阿含経によって読み解いてゆきましょう。

  阿含経に読み説く般若心経 第六章より

 

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