阿含経と密教

三事和合 20240130

釈尊の智慧の一つに「三事和合」があります。ヒトの脳が六つのセンサー(感覚器官)で外界をとらえ、脳内で処理し、その結果が表面意識に上がってくる脳内処理について説かれたものです。

あくまでのわたくし達の脳と心が対象で、宇宙の森羅万象を対象としていないことにご注意ください。

この三事和合が理解できれば、『尽智経』、『慚愧経』における「正思惟」の「十二因縁、五受陰(五蘊)、四聖諦」の理解が容易となります。

十二因縁
「無明、行、識、名色、六入、触、受、愛、取、有、生、老病死憂悲脳苦」と苦しみが生じる。
三事和合「識、名色、六入」により「触」が生ずる。

五受陰(五蘊)
三事和合して「色陰、色受陰」を生じ、「受、想、行、識」と新たな識(記憶)を作り出す。

四聖諦
「苦、集、滅、道聖諦」。
三事和合して「苦」を生ずる。

 

 

 

-阿含経と密教

Copyright© 慈悲喜捨  , 2025 All Rights Reserved.